北野武さん、仏「レジオン・ドヌール勲章オフィシエ」を受賞
タレントの北野武さんが、フランスの最高栄誉勲章である「レジオン・ドヌール勲章オフィシエ」を受賞するとの報道がありました。授賞式は10月25日パリ市内で行われるとのことで「世界のキタノ」を改めて実感しました。 受賞理由は「芸術ジャンルの限界をやすやすと乗り越え、演劇、テレビ、映画、文学などの約束事を変革して、現代のアートシーンに影響を与えてきた、完全無欠のアーチスト」との評価。~共同通信~
過去の日本人受賞者
同勲章は、1802年にナポレオン1世が制定したもので、5階級に分かれていて、「オフィシエ」は上から4階級目の称号です。過去日本人は202人、最近では小池百合子東京都知事や滝川クリステルさんなども受賞しており、舛添要一前東京都知事はワンランク上のコマンドール、滝川クリステルさんは最後のシュバリエを受賞しています。
北野武、フランスでの評価
タケシさんは、日本お笑い界の三大巨匠ですが、フランスでの評価は文芸を越えて賞賛されたもので、フランスでの評価は、日本でのお笑いの域を超えて、不思議なくらい高いものがありますね。
タケシさんがフランスで有名になったきっかけは、やはりフランスでの「映画」が評価されてから、との事のようですので、タケシの映画のどこが評価されたのか、という点を日本に興味がある「フランス人」の目となって探ってみます。(ちょっと難しいですが)
>日本文化の「路地裏的な生活情報」に興味がそそられる >コメディアン「タケシ」を見える >タケシのコメディタッチの一コマがワンポイント入っていて、笑う >ジャパニーズスキャンダルが面白い 等々
タケシの笑いは「四こまマンガ」
タケシの笑いは「四こまマンガ」と、分かりやすいのが特徴。その笑いを少し遠慮がちにして織り込む。海外の観客に、日本の路地裏はこれですよ、みたいな形で届ける。 このように映画化したのが北野武の映画「HANA-BI」、あるいは「座頭市」だったりとか、するのではないでしょうか。 フランスの観客は興味津々で、北野映画の虜になった訳ですね。
日本ではややマイナーなテーマで、人気は今ひとつですが、それを北野武流に演出し、本人も出演しているからフランス人を楽しませることができたのでしょう。
成功モデルは「たけし」に習おう
では、私たち庶民には、このような成功モデルは「夢」なのかどうか。いや、インターネットで個人が世界と繋がる時代、フランスの元文化相が「芸術ジャンルの限界をやすやすと乗り越えた」と評するように、ネットというツールで、「個人の限界をやすやすと乗り越える方法」がきっとあると思います。
たけしの芸能活動の原点は「浅草」と言われています。浅草はまさに日本の下町風情、素っ裸の日本人を楽しめる町ですね。是非、北野武さんとフランス人の気持ちになって、「芸術ジャンルの限界の乗り越え方」を探しにいきましょう。
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