女子フィギアスケート界に「イノベーション」!
いつの間にか、女子フィギアで4回転ジャンプが必須の時代になっています。 それも急速に、ジュニアを卒業したばかりの15、16歳の少女が勝ってしまいました。
ちょっと前には、3回転でもすごい、トリプルアクセルなんて伊藤みどりと浅田真央ちゃんだけが飛べたのに!
と思っていたのですが・・・
いよいよ、4回転が当たり前の時代に、いっきに突入しました。
でもでも、
そう驚くことはないのです。かなり前になりますが、安藤美姫さんなんか
少女の時は、いとも簡単に飛んでいたときもありましたからね(*_*;💦
さてさて、
ロシア少女の飛躍的活躍を支えているのが国家的な支援プロジェクトですね。指導者の養成から始って、選手の育成までの素晴らしい取組みの成果が出ているのだと思います。
その中で、
もはや昨年の覇者、ザギトワも敗北、メドベージェワに至っては完全に消えかかってしまったように見えます。まだ17歳、18歳なのに!!!
むしろ、
回転技の進歩にロシア選手自身がついて行っていないようにも映ります。
そんな中、
日本人では紀平が4回転ジャンプに成功し、表彰台は逃したものの4位と健闘しました。すごいですね!
ただ、今の状況は異常ともいえる事態ですね!
ロシアには、4回転を跳べるジュニアが何人もいるみたい、というのもびっくり!です。
しかし、しかし、
だからといって、年齢制限が一応しっかりと決まっているのですから、女子の体形変化を
理由にはできないでしょう。
それはそれで、ルールの中で争わなくてならないのが競技ですから。
もちろん、
「これで果たして競技として良いのか。」という意見が多数あるのも事実でしょう。
「大人の体型になってからこそ、素敵な演技が見てみたい。」というのも正直な感想ですね。
でもでも、
たぶん、シニアとなっても素晴らしい演技は、ロシアの伝統から来るもの。有名なバレー
「白鳥の湖」に代表される伝統の踊りは、ロシアの「国技」とも言えるでしょう。この意味では、女子フィギアスケートも「ロシアの国技」といって過言ではありません。
それでも、アクロバティックに進化を続けるフィギアの世界では、勝つことは並大抵
ではないはず!ですね。
この中で成果を上げてきたロシアのフィギア界はいわゆる「イノベーションに成功」した
のだと思います。 むしろ、日本の健闘を称えるべきです。
ただ、実際のところ、
日本選手だけではなく、ロシア選手と他国との差が大きく開き過ぎてきているのは気がかりですし、そのロシアの選手でも、活躍するのは15、16歳まで極端に若いとう可哀想なくらいの状況は、国際競技としていかがなものか?という疑問も持ちますね。
そこで、もう一つの話題があります。
ショートプログラムのみで競われた、フィギュアスケートの愛知県競技会(中日新聞社後援)名古屋市の日本ガイシアリーナであり、女子は18歳の本田真凜が2位となったという話題(優勝は松生理乃、15歳)
記事によると、
本田真凛は、
「冒頭の連続ジャンプで予定していた3回転ループが単独となったが、続く3回転フリップに3回転トーループを組み合わせてカバー。最後のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も決めて、国際スケート連盟非公認ながら、昨季のルール改正後自己ベストとなる66・40点をマークした」
記事では、
「今は、昔のように人の結果を見てこうしようと思うのではなく、自分の演技をどう良くするかで頭がいっぱいです」
かつての世界ジュニア女王は「全日本ではスケートが楽しいという気持ちを出すことができた」と満足してのコメント。
フィギアスケートという競技は体操と同じで、
体重が軽いことと、体形がジャンプの回転数に有利となることは明白で、体が大人になり重たくなって来るにしたがって飛べなくなるのはいたしかたのないところ。
本田真凜も体形に女性らしさが増した分、ジャンプにはちょっと苦戦するも、最後までスタミナが切れずに演技するのは、頑張っている証拠!
その美しい姿もまだまだ見たいですね!
自分らしさの演技を考え、頑張って自分のスケートを追求する努力を続ける事はとても大切だと思います。
さてさて、ここでイノベーションの話です。
今のフィギア界、特に女子フィギアスケートの回転ジャンプの技術は、男子に完全なほど近づいているようにも見えます。
おそらく、科学的な分析やトレーニングの成果だろうと思います。
一方、才能という面では、今回の勝者「コストルナヤ」「トルソワ」「シェルバコワ」というロシア三人娘と、お姉さん格のザキトワや「メドベージェフ」、さらには、紀平さんとも
差はない、と思いますし、先ほどの本田さんともそんな差はない、と見えます。
結局は、練習方法の「イノベーション」の差だろうと思います。
あるいは、体形差がどうしても出るなら、将来的には、そのことも考慮した、スケート界
の演技スタイルや評価についての「イノベーション」が図られることを期待してやみません。