世界最古の旅行会社「トーマス・クック」倒産の教訓で旅行は?

世界で始めて「世界一周旅行」を企画し、日本にも旅行者一行
が立ち寄る世界初のツアーを催行した、当時時代の最先端を飛
んでいた旅行会社!
旅行代理店の歴史に燦然と輝くすばらしい、旅行業界の開拓者
ですね!!

あの「トーマス・クック」が破綻!?
英国政府が「15万人の救出大作戦」という衝撃ニュースが走
ったのが、記憶に新しいとこですね👍,

2019年9月末に破産してしまった、世界最古の旅行代理店
「トーマス・クック」を利用して旅行を楽しんでいた人々は、
なんと15万人ものイギリス人。

トーマツ・クックは航空会社も運営していたので、これを利用
していた旅行者が帰国できなくなり、英国政府がチャーター便
を出して救済という「マッターホルン作戦」を開始する事態に
なったとのことでした。

この「マッターホルン作戦」というのは、第二次世界大戦中を
除けば史上最大の救出作戦で、国を挙げて国民を助けるという
姿勢を示した点で国民の支持を得たようですね。

さてさて、

旅なれた人は、トーマス・クックの時刻表をもって、世界を旅
した経験がある人も結構いるのではないでしょうか。

ネットのない時代に、若者はこの時刻表と、アメリカのガイド
ブックをもって旅をしていました。今となっては懐かしい思い
出ですね。

では、

この倒産はなぜ起こったのでしょうか? そして、今後の海外
旅行には影響がでるのでしょうか。よく調べてみましょう

まず、

「トーマス・クック」社について調べてみましょう。データは
次のとおりです。

【データ】
創業: 1839年(旅行ツアーを開始したのは1841年)
名称: 創業者「トーマス・クック」の名前
本拠地:イングランドの中央、ダービー
創業期:鉄道による「世界一周旅行」を企画募集し有名になる
(英国リバプール出発→ニューヨーク→(アメリカ大陸横断鉄道)→サンフランシスコ→(太平洋横断航路)→日本、中国、インド→スエズ運河→イギリスに戻る)
従業員:2万2千人
サービス:トーマス・クック時刻表発行、トラベラーズチェック発行、休暇期間中のパッケージ旅行、16か国でのホテル、リゾート、航空会社運営など破綻の原因・・・
1)オンラインの旅行申込という「時代の流れに
対応できなかった」こと
2)デジタル化や店舗削減が遅きに失したこと
3)英国のEU離脱への不安から、英国人の海外旅行が控える
傾向が加速した
など

 

「トーマス・クック」の破綻で、旅の形態が変わったかとみる
のも事実です。もはや個人旅行者のほとんどがネット予約する
時代ですから。

でも、でも、

それだけではないようですね。
なぜなら、同形態でも、まだまだ元気な大手旅行会社も英国に
あるからです。

日本でも同様ですね。

それより浮彫になったのが「欧州の危機」、つまり欧州の地盤
沈下が、加速的に進行しているという現実ではないでしょうか

例えば、
英国経済への影響はもちろん深刻ですし、ドイツなどでも輸出
産業を中心にして、逆風が吹いていますね。
つまり、
ヨーロッパ全体に景気悪化の暗雲が漂っている、との危惧が出
ているといって過言ではないでしょう。

ですので、

旅行のネット予約など、ツアーの企画や募集方法が多様化して
いることもありますが、それよりももっと影響が大きいのは、
「海外旅行を控えようという動き」のほうでしょう。
これが現実に旅行ツアーの利用者数を減少させている大元の
要因だといって差し支えないのではないでしょうか。

事実、日本に目を向けると、訪日観光客数(インバウンド)は
右肩上がりで上昇していますね。
昨今の日韓の問題で韓国からの訪日観光客が激減しているのに
もかかわらず、全体としては伸びている、という事実ですね。

ではでは、

このインターネット時代

だれもがネットを利用する時代に、もちろん旧来の旅行代理店
のビジネスモデルがこのままで上手くいくはずもありません。

言わずもがな、

ホテルの予約だってネットで可能。しかも最安値の比較サイト
まであるのですから(◎_◎;)💦

そのヒントが次のWEBにありました。!

それは・・「名所を巡るバスツアーで、めざせ金運アップ!」
(栃木県真岡市のNPO法人)

このツアーは観光協会の提案で企画された日帰りバス旅行で、
「宝くじ発売期間中に金運の名所を巡る「ユニークな着地型
観光」です。価格は首都圏から8,888円で、申し込みは
WEBサイトから、・・・というもの。

このような、提案型企画ツアーも一つの方法です。

ただし、この類の企画は結果が思わしくないと、リピートが
続きませんから、そこが要注意ですが・・💀

参考になるのは、
「提案で新しいツアー方法を掘り出していること」「WEBと
上手く連携していること」、「薄利多売のライバルとの過度
な競争を避けていること」などがあげられますね。

つまり、

やはり考えなければならないことは、常に「進化」ですね!

旧態のスタイルの良い部分は生かし、新しいものをじょうず
に取り入れる「発想の転換」でしょうか!?
カッコいい言い方をすれば「イノベーション」ということに
なりますね。

変化の速い時代に求められるものは、いつの時代も変わらな
い「変化を読むこと」と「変化を上手く取り入れるアイデア
を出すこと」

これに尽きるような気がします。

今こそ、ダーウインの有名な言葉を思い出しましょう!

「生き残る種とは、
最も強いものではない。
最も知的なものでもない。
それは、
変化に最もよく適応したものである」

若者は、是非!!
座右の銘にしておきましょう。