困難に出会った時「心」のあり方はどうあるべきか「禅」の師家に学ぶ

コロナ禍の最中のように、当たり前の日常がガラリと非日常
に変わってしまうという事態に直面してしまった時、私たち
はどう「心」を整えればいいのか?

この対処の仕方を「禅問答」を交えながら分かりやすく説か
れるのは禅寺の高僧、松竹寛山師家です。

要点を先に書き出すと次のようです。

一、なりきる
二、自問自答する
三、向き合い、前へ進む

「禅問答」がはいりますから、分かりやすいといっても少々
感覚を研ぎ澄まさないといけませんが、大まかな内容はこう
なります。

一、なりきる
 進退極まる絶対絶命の真っただ中では理屈や頭で考えだし
た解決法は全く通用しない。そこで、あえて自身を投げ込ん
で体感してみたら気持ちが徐々に鎮まり、ありのままの現状
を見ることができるようになる。
 すると、自分の限界を知り、主体的にこうどうすることの
大切さが分かってくる。

二、自問自答する
 情報過多の時代にあって、振り回されない自分をつくる。
このための日常習慣として毎日自分に呼びかける。
 文字通り、自らに問いかけ、自分が答える。
 A 「おい主人公(自分の中の自分)」 
 B 「はい」
 A 「しっかりしろよ」
 B 「はい」
 A 「どんな時も他人に騙されるなよ」
 B 「はい」
 A 「主人公よ、人のために尽くしているか」
 B 「はい」
 A 「自己を正しているか」
 B 「はい」
  ・・・・・といった具合です。、

三、向き合い、前に進む。
 災難にあってしまったならば、そこから逃げず、災難に向
き合うのがよい。これが災難から逃れる妙法です(良寛和尚)

 松竹寛山師家は続けていいます。

 生きるうえで想像もしなかった不遇や困難に見舞われた時
いつまでも現実を否定したり、周りを責めたり、あきらめた
ままで生きるわけにはいかない。

 不安や怒り、恐怖を感じたときには自分へのメッセージと
受取り、その出来事としっかり向き合えば、いまなすべき事
が自然と分かってくる・・・(以下略)

ふと見つけた「禅」の高僧のお言葉、

コロナ禍のさ中だからこそ、見つめなおしてみたいものです。

 
 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください