COP25(Conference of Parties)という国際会議では
「気候変動に関する国際連合枠組条約」という、長ーい国際条約
が、1992年に結ばれました。
1997年には、日本がリーダーとなって「京都議定書」という
試験には、必ずといっていいほど出る、有名な意思決定がされて
います。
これまで、軍事力のアメリカ、経済力の日本が、両輪となって世界
をリードしてきたので、
地球温暖化対策でも、日本はリーダーとなって世界を引っ張ろうと
頑張ってきた時期が、かつてはありました。
しかし、日本の経済力が相対的に低下し、中国などに逆転されてき
た時から、じわじわと、環境問題への取り組みも後退をはじめたのに
中国は未参加という状態。
中国は発展途上国だから、といういいわけです。
というのも、現時点でのCO2の排出量は
ダントツの1位が「中国」 9040百万トン
2位 「アメリカ」 4997百万トン
3位 「インド」 2066百万トン
4位 「ロシア」 1489百万トン
5位 「日本」 1141百万トン
となっていて、かつて排出量でも、世界のリーダーだった25年前
から比べると、削減の自主的な取り組みの成果もあいまって、現在
は、シェア的には相当少なくなっていますね。
いわば、もう、中国とアメリカ、インドにバトンタッチしてもいい
時期に来ているといっていいでしょう。
16歳の少女、スウェーデンのグレタトゥンベリさんが、声を大に
して叫んでいるのは 「国連が温暖化対策について、何も具体案が
ないことにショックを受けて鬱になった」からだそうです。
実際、国連といっても、最大の排出国「中国」には、正面きって声
をあげられないようで、中国もいよいよ、取り組まなければいけな
いな、って思い始めている段階でしょうが・・・、
地球温暖化の主な原因が、実は、太陽活動や宇宙線などによる自然
現象による部分も大きいことが分かってきていますので、パリ協定
脱退を宣言したトランプ大統領は、多分に中国をけん制したいので
しょうか?
それでも、今さら、一抜けたという訳にはいかないのです。
中国やインドの参加を待たないで「中国の経済発展が脅威なのに、
なんで我々が競争力を落としてまで取り組まなければならないの」
などどいってはいられないのです。
できるところからやる!
これを発展のチャンスととらえ、太陽光発電や水力発電などの、
CO2を排出しない、クリーンエネルギーに変える成長戦略を取る
べき、との意見が強く出ています。
出席した小泉環境大臣は「私の子供、全ての子供の未来を護る責任
がある」として、「COPを成功させるために全力をあげる」と
力づよく語りました。
同時期に開催された、ノーベル賞の授賞式では、吉野さんは、
「ノーベル章のスピー環境を改善する、貢献しました」と紹介され
たあと、
環境問題の解決にむけて、自身の発明したリチュームイオン電池を
念頭に、こう話されました。
「人工知能AIで、電気自動車をみなで共有する未来には、電池は
その中心となるでしょう」と
「再生可能エネルギーで発電する社会システムの構築こそが未来へ
と取り組むべき課題」といった趣旨でした。
「火力発電はCO2を多く排出するし、いったん稼働しると止められない
という事情があるので、太陽光発電の発電量を抑えるのではなく、
蓄電するシステムがあれば、天候やその他の諸事情によっても変わる
ことなく、バランスを保つことができるだろう」、いった意見も出て
います。
もちろん過去の遺産ともなった、川や海、波といった「水」エネルギー
や、風力発電などの「風」エネルギーもあるでしょうし、振動のエネル
ギーもあります。
ともかく、CO2削減へ向けて
大規模変電所、蓄電池システムを持っている南相馬のような変電所
これを全国に広めることもまず一歩ですね。
これからは、今開発にしのぎを削っている電気自動車もその役割を果た
すに違いありません。
もちろん国レベルの経済発展とセットにならないと、個人には、潤い
が回りにくくなりますので、ここを踏まえてての吉野博士のノーベル賞
の価値
「環境問題に対する、責任を感じている」という吉野さんというに、頼
もしさを感じますね。
一方の小泉大臣
力強い言葉はあったが、中身は期待外れという厳しい日本への抗議の
中ですが、「よくやった」というのが、本当かも?
声明では「来年父親になる、子供の未来に、皆さんの子供の未来に.対し
日本が温室効果ガスの排出について取り組む、歴史的な責任がある・・」
と強い決意を表明しました。
日本が何できることとして、リチューム電池を国の成長産業の柱に・・
していく。
「さよなら石炭」というアピールがおこなわれている中でのアピール
実は、日本は、脱原発もあって、石炭火力発電を推進している最中
石炭火力発電の依存度が高まる日本で、環境問題と原発などの安全性と
コスト、これらの課題に取り組む責任がある、ということを若い世代に
語りかけた、強い決意が、吉野博士の言葉とかぶって聞こえてきますね。
「研究を続けていくと答えがでる」と吉野博士
持続的な環境問題に取り組むことは、
すなわち、
これからの発電ー蓄電ー電力制御の社会システムに革命を起こすこと。
電気自動車や自家発電、災害時の非常電力の確保など、これからの未来
を開く、重大な課題を日本がリーダーとなって、国の成長戦略として、
取組むこと、
これが日本の若者の未来を開く「夢」のとなってほしい
ですね!!