厚生労働省の小藪さんポスター「人生会議」の狙いは患者の幸せ?それとも安楽死?

本当に患者の幸せを願っているのか、それとも安楽死の
お薦めなの?

厚生労働省ポスターのポスターが物議を醸しています。

小藪さんの哀れな姿が目目立ちすぎ!!
すべったギャグでは済まされない重要なテーマですね!

さてさて、

このポスターはなぜ作られたのでしょうか

厚生労働省の話ですと

◆人生会議」のポスターは普及啓発事業の一環として、
吉本興業に一括委託している。
◆このポスターは、吉本興業からの提案がネタとなって
おり、それを課長室長までチェックする形で完成した。

としています。

ここで、

厚生労働省の意図としては、

①人生の最終段階でどのような医療ケアを受けたいか
を話し合っておけばほんにんの望むケアが受けられる

②最も伝えたかったのは「最後は自宅で過ごしたかっ
たのに、叶わなかった、という後悔がありますよ」と
いうことをしっかり患者と家族に伝えたかったのに。

ということですね。

「最後は自宅で安楽死がいいですね!」ということなの
だろうか?

がん患者家族会などから強い反発で、ポスターの掲示は
中止、という事態になったもようですね。

人生の幸福って何なんだろう❣

そう考えながら、人生について考えることも大事かなっ
て思いますね。

ではでは、

まず、この厚生労働省ポスター「人生会議」へ直接抗議
した、「卵巣がん体験者の会スマイリー代表片木さん」
の講義文を見てみましょう。

「人生会議」のPRポスターについて改善のお願い

私は2006年より卵巣がん患者を支援する患者会「スマイリー」の代表をしています。卵巣がんは年間1万11人(2014年)診断され、年間4745人(2017年)亡くなっているがんです。確立した検診等がないため半数以上が進行した状態で発見され治療に苦慮する患者さんも少なくありません。
そういったなかで、がんと診断されたら、もしくは病気になる前から、どう生きていくのか、人生の最終段階においてどのような医療を受けたいかも含めて医療者や家族と一緒に考え、話し合い、共有していく大切さを感じています。

さて、今回厚生労働省ホームページで公開された「人生会議」のPRポスターですが、『元気なうちに家族と人生の最終段階における望みなどを十分に話し合っていなかったため、自分の想いが正しく伝わっていなかった患者を演じ、「人生会議」をしておこうと呼びかけています。』という趣旨とのことですが、日頃がん患者を支援している立場としてはとても強い憤りを感じるものです。

という文章で始まっています。

このあと、こう続きます。

まず、次のような問題提起をします。
①「がん=死」を連想させるようなデザインだけでも
ナンセンス
②強い後悔を感じさせる恐怖感の中にあって、本当に
「人生会議」をしようと思いますか?

そして問いかけます。

患者さんの気持ちを考えましたか?
深い悲しみにあるご遺族のお気持ちを考えましたか?

と心に響く言葉が続きます。

患者が旅立つ際に、どれだけ家族で話し合っていたとしてもご遺族が「もっと話し合っておけば」と悔やまれ深い悲しみを感じておられる姿を見てきています。

患者さんの最後の時間を過ごすとき、ご家族はそう遠くない時間にやってくる別れを感じ、いま目の前の患者さんにできることはないか、伝えられることはないか、なにか受け止められることはないか必死であることも多いです。

もちろん穏やかにその時間を待たれる場合もありますが、それでも大部屋で隣のベッドの人に冗談をいえる・・・そんな状況であるなんてことはほとんど無いように思います。
話し合う大切さを強調するために、ご家族を傷つけるようなこの文章もとても残念です。

このポスターではまるで「人生会議」が死にゆく人のためのものであるような、どこか暗いもののように私は感じてしまいます。

それでもこれはがん患者さんやご家族と日頃向き合いサポートする立場として応援、支持できるものではありません。
いまいちど改善をご検討いただけるよう強くお願い申し上げます。

今、私たちはあらためて、一人ひとりが問われている大
きな問題のように思います。

そして、むしろこの問題は医療関係者というよりも、
国(厚生労働省)がしっかり向き合わなければならない
問題です。

患者や家族、医療現場の人に押し付けてはならないのは
いうまでもないでしょう。 

多分医療費の国負担が背景にあるからでしょうが、でも
だからこそ、人間の尊厳をどうとらえ支えていくのか、

しっかりとした宗教心と哲学が国の若い担当者に求めら
れているといって過言ではありません。

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最近の調査では、中学生の一番の夢は「お金持ち」にな
ること、という調査結果が出ていますね。

さてさて、

ひと昔は、ほぼほぼ大きくなったら○○になる的な答えで
もちろん、中学生ではなくもっと小さい子供たちは、例
えば「ケーキ屋さんになる」といった、夢を語っていま
すね。

人生の終わりの局面でも、もちろん事情が変わってくる
につけ、人々の気持ちや周りの方々との関係も変わって
きているのも事実です。

今こそ、心に響く一言

「あなたは人生に成功したいのか、それともビジネスに
成功したいのか」(犬飼ターボさん)

を考えてみたいですね。