ノーベル賞作家メーテルリンクが発表した『青い鳥』。クリスマスイブの夜チルチルミチルの兄妹が、寂しく賑やかな町を窓から眺めていると突然老婆が現れ、自分の娘を助けるため「青い鳥」を探してほしいと頼まれます。そしてスピリチュアルな旅に出かけるという夢の物語です。 「幸せとは何か」の本質を童話で表した素晴らしい作品ですので、あらすじを読み返しましょう。
^^^^^^「青い鳥」(あらずじ)^^^^^^
老婆にもらった不思議な帽子のダイヤを回すと、人間以外のすべての動物や植物、椅子テーブルまでもがおしゃべりをし始めます。そして彼らをお供に、不思議な世界に旅に出ます。
まず最初は「思い出の国」、とっくの昔に亡くなった爺さん婆さんと再会します。おばあさんは「生きている者が思いだしさえすればいつでも会えるんだよ」とニッコリほほ笑んでいます。気が付くと木の枝に「青い鳥」を見つけました。暫く夕食の食卓で楽しい時間を過ごし、帰る時間が来ました。別れの挨拶をしている途中からおじいさんの家は霞に包まれて見えなくなり、青い鳥も「青色」では無くなってしまいました。
次は「夜の精」が住む御殿。夜を支配する御殿には、幽霊や病気、戦争、影、恐れなど次々に現れては振り払います。「絶対に開けてはいけない扉」を勇気をもって開けると意外にも沢山の「青い鳥」がいました。喜んで捕まえ御殿の外に出ると、日の「光」にあたったとたん死んでしましました。その「青い鳥」は夜でしか生きられなかったのです。
さらに「森の中」に進みます。なんと人間に恨みを持った木々たちが襲ってきます。ナイフ一本で立ち向かいますが、絶体絶命のピンチ。そこでもまた「光」に救われます。アドバイスどおりに帽子のダイヤを回すと静かな元の森に戻りました。
その次は「墓地」、不気味な雰囲気でしたがそこには「幸せの青い鳥」がいるとの誘惑に引かれて見ていると、「墓」の扉が開き、なんとしおれた花が美しさを取り戻して一転華やかな宴会が始まりました。御馳走。宝石、たらふくなお酒と眠り、誘惑がチルチルミチルを襲います。お供の者がちは皆魂を奪われ、言うことを聞かなくなりました。あわてて帽子のダイヤを回すと、誘惑者たちは一斉に退散、とても清らかな「光」で周りが満たされてきました。
いつの間にか「天国」に来ていました。
『「青い鳥」さえ捕まえれば幸福になるのに』と問いかけるチルチル・ミチルは天国で教えられます。
●世の中には今考えている以上の「幸福」💛があること。その最高のものが「母の美しい愛に浸る」💛こと。「どんな悲しいときでも子供とキスさえすれば涙は星に変わる」そのが最大の幸福だということ。
最後は「未来の国」 そこでは目に見える何もかもが青色に染まっています。
「未来の国」にはこれから誕生を待っている、たくさんの子供たちがいました。
子供たちは皆それぞれに大切なテーマをもっていて、そこで生まれてからの「自分」の準備をしています。
- 世の中を幸福にする機械を発明しようとする子
- 月の中に隠れている宝石を見つけようとする子
- 長生きの薬を発明しようとしている子
- 空を飛ぶ機械を発明しようとしている子
- 馬車の車輪より大きな菊を作ろうとしている子
- メロンみたいな大きなリンゴを作ろうと考えている子
一方で、大きな罪や病気を持っている子もいます。
準備ができると、「時のおじさん」が現れ、子供たちはみんな大きな船に乗り込んで地球に出発します。
地球ではお母さんたちが歌を歌いながら迎えに来ています。
長い長い旅から目覚めると、いつもの風景
「青い鳥」を見つけられなかったと思ったら、不思議にも身近な「白い鳩」が「青い鳩」に変わっていて、それを老婆に手渡すと娘さんはすっかり元気になったというストーリー。
この話のメインストーリーをスピリチュアルに整理してみます。
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クリスマスイブには、夜空を見て、「青い鳥」💛の物語を思い出してみましょう。